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国献男子ほんわか日記223 動画306万回再生も“結界”を取り払ったから

国際協力実践家 小島康誉

浄土門主・伊藤唯眞猊下が浄土宗新聞(08/01)終戦80年特集「語り継ぐ戦争 問われる宗教者の使命」で「自分たちの“結界”に閉じこもるのではなく、自らが自由に出入りできる状態をつくるとともに、他者に対しても出入りを自由にする寛容性をもつことが大切だと思います」と語っておられる。

同じ日本人同士でも理解しあうことは難しい。体制も文化も国情も・・・異なる外国との相互理解は更に難しい。ロシアによるウクライナ戦争、イスラエルによるパレスチナ殲滅戦・・・世界各地で戦争・紛争・テロ・対立が頻発し、相互理解の難しさを象徴している。海こえて、民族こえて、国こえて、文化こえて、体制こえて・・・相互理解を進めるには、伊藤猊下のお言葉「自分の結界に閉じこもるのではなく、寛容性をもつこと」につきる。

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「彼は誰?何故ここに?」:下記動画の一場面

世界各地と相互理解を実践しておられる方も少なくない。筆者は日中両国諸氏の応援をえて、中国・新疆で微力実践中。「ほんわか」221でもリンクした「世博会中国馆的微博・・・」動画は配信数日で305万、昨日時点で306万回も再生され、中国各地から「いいね」が9000余、共有・拡散が1000余、コメントも多数。「国を跨いで文明対話、小島物語は輝く」「80歳超えての活動は貴重」「この人は凄い」「40年も新疆と友情」「キジル千仏洞から小学校まで」(拙訳)・・

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取材に「新疆の真実の姿を伝えている」と答えた場面

訪れた人も多くない新疆で民間外交着々実践中だが有名人ではない。万博・中国館「新疆ウィーク」開幕式、主催者挨拶につづく記念撮影で中央に招かれるのを不思議がられるのは当然。取材記者が「彼は誰?何故ここに?」と疑問に思うのも無理からぬ事。中国で日本人動画が306万回も再生されるのは結界を取り払い活動したから。皆々様のおかげ、ありがたい。命つづく限り頑張りま~~す。(08/24記)

ブルー色の極楽浄土 ここが極楽いまが極楽

極楽のイメージ色といえば、金色だろうか?紫色だろうか?はたまた夕焼けピンクだろうか? ここに紹介するのはブルー色に輝く極楽浄土。「ほんわか」220で「奈良でよく知られた安田順惠女史が旅立たれた。愛車も真っ青に特注されるなどブルーがお好きで、人呼んで“ブルーの君”。女史の博士論文を仏前に供え誦経させて頂いた。ご冥福を祈ります。小僧も間もなく、ブルー色に染まった極楽で会いましょう」と、ブルーの和服姿の写真もそえた。

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「ほんわか」愛読者から「AI Gemini」で作成の「ブルー色の極楽浄土」をお寄せいただいた。畏友・ブルーの君・安田順惠様、再会を楽しみにしています。小僧は極楽でお会いした後に地獄へ行きます。「地獄極楽、紙一重」とか、捉え方しだいだ。地獄も良し極楽も良し。「極楽はいずこにありや南無阿弥陀 ここが極楽いまが極楽」(拙詠)。ホンワカほんわか。
追記:前回の「ほんわか」万博トイレ写真に撮影している小僧が映り込んでいると、電話いただいた。サテ何処に?

1942年名古屋生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、国際協力実践家。66年「宝石の鶴亀」(後にツルカメコーポレーション・あずみと社名変更、現エステールHD)を起業。93年株式上場。96年創業30周年を機に退任。中国新疆へは82年以来、150回以上訪問しキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡を日中共同で学術調査するなど文化財保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授などを歴任し現在は佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府顧問。編著『日中共同ニヤ遺跡学術調査報告書』『日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査報告書』『念仏の道ヨチヨチと』『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』『Kizil, Niya, and Dandanoilik』『21世紀は共生・国際協力の世紀 一帯一路実践談』「スタイン第四次新疆探検とその顛末」など。日本「外務大臣表彰」・中国「文化交流貢献賞」「人民友好使者」ほか受賞。